お知らせ
2022 / 03 / 28 00:00
祝聖文
天下和順 日月清明 風雨以時
災厲不起 国豊民安 兵戈無用
崇徳興仁 務修礼讓
天下は泰平であり 日と月は清らかに明るく照らし 風と雨も刻に応じ 災害と疫病も起こらず 国は豊かにして人々は安らかに過ごし 兵や武器を用いる争いごとも無く 人々は徳を崇め仁を尊び 改めて礼儀と謙譲の道を修める
解説
浄土宗で大切にしているお経の一つ『無量寿経』の中の「祝聖文」と呼ばれる一節です。新たな年の初めに、世の安泰を願って奉読する経文であります。
ある国では今、それまで幸せに暮らしていた何の罪もない人々が命の危険にさらされています。大勢の子供やお年寄り、人々が銃口を突きつけられ、爆弾やミサイルを撃ち込まれて住む場所を追われ命を落としているのです。
人を追い詰めてあやめるのも人間、追われ逃げてきた人たちに暖かく手を差し伸べるのもまた人間なのです。攻める側の人間にも必ず良心は有ると信じます。今はただ攻め手の心に優しい気持ちが芽生え、戦闘を終結して人々に平和が戻ることを祈るばかりであります。
決して他人ごとと思わず、わがこととして遠くの国の人々のために祈りましょう。